2012年02月04日
山岸涼子「日出処の天子(完全版)」は30年ぶりのコミック
先日、日経の書評欄に紹介されていて興味深かったので読んだ。 コミックなのでブックオフで探したが見当たらない。アマゾンで見ても新品しか出ていない。 昨年11月に完全版が出てまだ日が経ってないので古本にはまだ出回っていないようだ。 1冊1500円もするコミックで、全7巻のうち3冊がすでに出版されている。 五月が丘の田村書店で古書を17冊買い取ってもらった2420円を足しにして、3冊まとめて買ったが、コミックを買ったのは30年振りである。 日出処の天子は厩戸の王子(聖徳太子)を指す。飛鳥時代の始め、敏達12年(西暦583年)から話は始まる。主人公は蘇我の毛人(蝦夷)。ほかに用命天皇、崇峻天皇などの皇族、蘇我の馬子、物部の守屋などの豪族たちが出てくる。 絵は美しい。女性的なタッチの絵には最初違和感があったが、慣れれば十分楽しめる。 厩戸の王子が美しすぎて男になったり女になったりするのがこのコミックの味噌。 ストーリーは日本書紀がベースになっているので予測がつくが、厩戸の王子に超能力的な力を与えてコミックらしいストーリーに仕上げているところが面白い。 1冊300ページを超えているが、3冊を2日で読んでしまった。第4巻と第5巻は今月にも出版される予定で、待ち遠しい。
Posted by inqkoezxkd at 23:23│Comments(0)